【赤旗】諫早湾 開門求め署名提出
投稿日:2016年01月09日

2016年1月9日(土)
開門求め署名2万3000超  農水省に 諫早湾全国キャンペーン
 国営諫早湾干拓事業の潮受け堤防排水門(長崎県諫早市)の開門を求め、2014年9月から全国で展開された「諫早湾開門署名全国キャンペーン」。同事務局は8日、集まった2万3507人分(インターネットでの署名含む)の署名を国会内で、農林水産省へ提出しました。日本共産党の斉藤和子、田村貴昭、畠山和也、真島省三の各衆院議員と、仁比聡平参院議員が同席しました。
 署名は、諫早湾開門確定判決を守り、「開門に伴う被害が生じないよう万全な対策を施した上での段階的な開門」を求めています。
 提出後、農水省との意見交換が行われました。有明海漁民・市民ネットワークの菅波完(すげなみ・たもつ)事務局長は、「対策工事に地元の人が反対するというのは異常な状況だ」と指摘し、「問題をこじらせてきた農水省が最初にときほぐさなければいけないことだ」と訴えました。
 田村氏は「国策によって県民・市民が分断され、無用のたたかいと係争をうみだし、そして国費・税金をつかった違約金が3億5千万円を超えている」と指摘。仁比氏は「国が問題の性格をとらえて責任を持った解決策を示して、初めて協議の場で両者は向き合える」として農水省に当事者としての心構えをただしました。
 農水省の担当者は、「(営農者と漁業者の)両者に応えられるのは国しかない。協議がはじまれば裁判所の力を借りながら主体的な解決をしていきたい」と答えました。