現場で集めた生の声が 国会で生きた力になる /中央 斉藤 和子代議員
2014年の衆院選挙で、日本共産党最後の当選者として国会へ押し上げていただきました。次点とは2万数千票差、単位後援会でいえば20~30票。全党の皆さんの最後の電話1本、ビラ1枚が、私を国会へ送ってくれました。
議員経験のなかった私はこの2年、地方議員の皆さんに依拠して活動してきました。初質問で取り上げた特別支援学校の教室不足問題は、千葉県議団が議会で取り上げていたものでした。
建議の話を聞き、現場を視察して、教職員組合や現場の先生からも実態を聞き取りました。当時の文科相は「視察に行く」と答弁し、質問で取り上げた特別支援学校を視察しました。大臣は「現場の苦労がわかった」と述べ、自治体から上がってきた特別支援学校の改修費は優先的に予算がつけられました。
こうしたことができたのは、職場、地域、学園に支部があり、党員・党支部が党綱領に団結し、そこにいる人々の切実な要求をつかみ、地方議員が議会で取り上げている。国会での党議席が増えたことで、その要求をストレートに国政に届けるパイプを太く大きくできたからです。
膨大な情報と蓄積をもつ大臣や官僚に、私たちが絶対に負けないのは、現場に生きる一人ひとりの現実に目を向け、声を聞き、共にたたかっていることです。動かしがたい事実をもった質問は、政治を動かす確かな力を持つと痛感してきました、
党員、支部、地方議員、国会議員・事務局・秘書の総合力でつくる国会質問が、他党からの信頼を得て、野党共闘を進める原動力にもなったと感じています。
党のこの総合力の強さに一番脅威を感じているのが自民党。安倍政権だと思います。だからこそ、野党共闘、市民と連携した運動に必ず攻撃をかけてくるのでしょう。それをはね返す強大な党をつくり上げて、必ず私たちの力で野党連合政府を実現しましょう。
(2017年1月17日・しんぶん赤旗より)