治安維持法犠牲者国家賠償要求同盟千葉県本部総会へのメッセージ
投稿日:2022年06月07日

6月7日

治安維持法犠牲者国家賠償要求同盟千葉県本部総会が、行われました。

松戸市内での宣伝が予定されていたため、私は出席できず、メッセージを出しました。

せっかくなので、ここにも、紹介します。

【メッセージ】

治安維持法犠牲者国家賠償要求同盟千葉県本部総会にご参加のみなさま

いつも大変お世話になっております。

映画「わが青春つきるとも―伊藤千代子の生涯」の上映会をはじめ、暗黒の戦前に戻そうとする動きに抗するみなさまの運動に感謝と敬意を申し上げます。

参議院選挙が目前となりました。ロシアによるウクライナへの軍事侵略で、一気に改憲世論をたかめ、軍拡へと突き進もうとする自民、公明、維新などの政治に対して、平和を求める多くの人たちが、不安感を強め、「自分も何かしなければ」と行動がはじまっていることを感じています。

この間、改めて日本国憲法を読み返す中で、国民主権、平和主義、基本的人権の憲法の3原則は、あらゆる角度から国民の権利と自由を保障することを権力側に求め、権力の横暴を縛ることで、戦争への道を絶とうとしている重層性を痛感しました。だからこそ、改憲勢力は憲法を目の敵にし、すべての権限を内閣総理大臣に集中し、権力を縛る憲法を無力化させる「緊急事態条項」を盛り込んでいます。

「武力では平和は作れない」憲法に込められた、77年前の深い深い戦争への反省から作り出された日本国憲法には、治安維持法で弾圧された多くの人々の苦闘と命をかけた闘いが刻まれているのだと思います。

日本の真の民主化を阻み、憲法施行の翌年に、日本の再軍備と改憲を求めたアメリカの世界戦略に自衛隊を組み込み、日本を再び戦争への道に引きずり込もうとする動きを、必ず止めましょう。

そのためにも、治安維持法犠牲者等に対する国の責任を認めさせ、賠償措置を取らせる闘いが、ますます重要になっていると痛感しています。

必ず勝利を勝ち取り、戦争のない平和な社会を子どもや、孫たちに手渡すため、力いっぱい頑張る決意を申し上げ、連帯のメッセージと致します。共にがんばりましょう。

千葉県女性部長・参議院千葉選挙区予定候補

斉藤和子(元衆議院議員)