日本の農業を考えるシンポジウム
投稿日:2024年10月12日

10月12日は、神奈川県秦野市での「日本の農業を考えるシンポジウム」でした。

動画はこちら…

https://www.youtube.com/live/nA2Q1cuioJ8?si=0m041dzR8hIpgbij

かなり前から準備をしていて、早期解散で開催をどうするかという話にもなりましたが、ぜひ、やろう!!と。

会場はいっぱいの80名を超えるみなさんが参加してくださいました。

木崎木ただまさ県議の司会で、農民組合神奈川県連合会の書記長で酪農家の菊地原靖さん、岡山大学名誉教授の小松泰信さん、そして、私、さいとう和子がパネリストに。

菊地原さんは、酪農家として飼料が値上がりし経費が約倍になり、神奈川の酪農家が、1年で30件も廃業している実態を紹介。いま頑張ってる農家が続けられるようにしないと、農家がなくなる。「やりたい人は、みんな農家(後継者)」にして行くような支援策が必要だと。

小松さんは、「先生とは呼ばないで」から始まり、いつもの軽快な話。今回の米不足で、食べる物があふれる飽食の時代と言われながら、米がなくなったことで、こんなにも多くの人が動揺するのかと、ある意味、驚いた。「パンを食べながら米がないとうろたえる」。みんな、いつでも米が食べられると思っていた。無意識の安心感があったからだろう。「食」と「農」が断絶されて、「本来、たたかわなくて良いもの同士が、いがみ合う。もっとお互いを理解し合うことが大事ではないか」と。農業のもつ多面的機能に対して、きちんとボランティアではなく、補償をすべきと。

私は、日本がアメリカの余剰農産物の消費地にされてきた。貿易障壁だと、「種子法」も廃止するなど、アメリカの要求を受け入れ、農業を切り捨ててきた。この自民党農政をこのまま続けて良いのか、根本が問われている。世界的な気候危機のもとで、輸入に頼る農業政策の破綻は、小麦価格の高騰など、すでに出始めている。再生産を補償する農政に転換する必要があると話しました。

「なぜ、日本は個人補償をやらないのか?」と問われ、これもまた貿易障壁になるという発想だと思う。しかし、ほかの国々はみんなやっている。食料を市場任せにするので本当に良いのかが、問われていると思うと話しました。

今回のシンポジウムは、本当に私自身も学びが多く、参加できて本当に良かったです。

今後の展望では、いすみ市の有機米100%の学校給食を実現した経過なども紹介し、ぜひ国会で、この問題も取り上げたいと話しました。

最後に、主食である米は余るぐらいがちょうど良い。

余ったら、子ども食堂やフードバンクに寄付をしたらいい。それでも余るなら、海外に食糧支援をしたら良いと思う。そうすれば、日本に助けられたと感謝され、万が一日本を攻めてくるような国があれば、「何をそんな罰当たりな!」と日本を守ってくれる国々が増える。それこそが、まさに、他国の信頼を勝ち得て日本の国を守る憲法の立場ではないかと考えます。と話すと、拍手を頂きました。

パネリストのみなさんをはじめ、ご参加いただいたみなさま、また準備をしてくださったみなさま、本当に貴重な機会を頂き、ありがとうございました。

ぜひ今後も、農と食の断絶を乗り越え、共同の輪を広げられるようなとりくみを広げていきたいと思います。

そのためには、まずは、選挙で勝ち上がるぞ!!

小松先生にサイン本を頂きました。

がんばります!!