経済的理由で教育の機会が奪われることが無いようにと「学費の公私間格差・自治体間格差是正について考える院内集会」が15日、衆議院第一議員会館で開かれました。主催は全国私学助成をすすめる会。
集会では、「私立高に通い始めて1年後、父が病気になり退職。家計が一気に苦しくなり自分がいなくなれば少しは楽になるだろうと、包丁を手にしたこともある。高校生にこうした思いをさせる政治に怒りを感じる。教育にあてるお金を増やしてほしい」「将来、画の仕事をしたいが、お金のあるなしで道が狭くなる。おとなは道を開き子どもが道を選べるようにしてほしい。憲法に教育を受ける権利が書かれている。お金の心配をせず学べるよう署名を頑張りたい」など、高校生が涙ながらに訴えました。保護者もマイクを握り、助成の増額や公私間・自治体間の格差是正を要望。教師は、保護者の病気で学費が続かず通えなくなった生徒の例をあげ、「家計急変の際の補助があれば友達と一緒に学び舎を卒業させてあげられた。ぜひこうした補助も検討を」と強調。また私立の中学への助成拡充、学費減免や修学支援制度による保護者の手続きの煩雑さや、教員の多忙化、ひとり親家庭の増加や生徒のアルバイトの多忙化など、様々な問題が出されました。
さいとう和子衆院議員をはじめ、日本共産党や各党の議員が参加しあいさつ。自身も私学助成拡充を求めて署名や国会議員要請などに取り組んできた、さいとう議員は、さらなる助成拡充や格差是正をめざし、高校生や教師、保護者とともに全力で奮闘する決意を語りました。(スタッフA)
学費の公私間格差・自治体間格差是正について考える院内集会
投稿日:2016年07月15日