国会 駆けある記 斉藤和子
投稿日:2017年05月28日

いま歴史を動かすとき

 「その時歴史が動いた」というNHKの番組があった。2017年、私たちはまさに「その時」を生きている。
 安倍首相は「憲法9条に自衛隊を書き込む改憲を」と発言した。憲法違反の安保法制・戦争法によって、自衛隊は日本防衛から、アメリカと共に海外で戦争する部隊へと一変した。それでも、憲法9条があるから自衛隊を海外に出せば、反対世論が巻き起こる。その口を封じるかのように共謀罪を強行し、とうとう9条を変えるのだと牙をむいた。
 一般人とは何か。自分は一般人だから関係ないと主張しても、一般人であるかどうかは、捜査関係者が判断する。
 そうやって、戦前「戦争反対」「主権在民」を訴えた人々は拷問・虐殺された。時代の流れに歯向かう者が処罰の対象となり、一気に戦争へと突き進んだ。
 改憲を決めるのは、国民投票。この国に生きる18歳以上の日本国民だ。一人ひとりの行動と選択がこの国の未来を決める。まさに「歴史の岐路」。
 子や孫にどんな未来を、憲法を手渡すのか、人生をかけたたたかいが始まった。
(2017年5月28日・しんぶん赤旗)