台風被害教訓生かそう 自宅生活支援めざす   さいとう氏ら自主組織と懇談
投稿日:2020年08月25日

 日本共産党のさいとう和子衆院南関東比例候補(千葉7区重複)、加藤英雄千葉県議は8月25日、昨年の台風15号の直撃をうけた南房総市の座間好雄消防防災課長、大井地区自主防災組織「かわせみ」芳賀裕事務局長らと懇談しました。
 同市は、自主防災組織に、防災倉庫、発電機などの備品購入と、一時避難所のトイレ洋式化改修工事、エアコン整備などへの補助金を交付しています。同補助金は、事業農の2分の1(上限20万円)で、昨年度は39団体が申請し、今年度は50団体分(1000万円)に増額しています。
 座間課長は「災害発生直後は行政からの支援が機能しないかもしれない。共助が注目されているので、予算の確保に努めている」と話しました。
 大井地区(約120世帯280人)は昨年の災害時、電気、電話、道路が不通となり、ほとんど孤立状態となりました。「かわせみ」は、集会所に災害対策本部を置き、発電機や給水車をフル稼働。連日約100食分の弁当を高齢者らに届けました。
 その経験を生かし、安否確認・情報取集、ソーラー発電など停電対策、防災無線整備、飲料水確保により、可能な限り自宅での生活支援をめざしています。 芳賀氏は「地域にあった防災計画、顔が見える日頃のつながり、高齢化のもとで地域の担い手づくりが重要だ」と強調しました。
 加藤氏、さいとう氏は「災害に自助、共助、公助がそれぞれの役割を果たして備えることが大事だと改めて実感した」と述べました。

「しんぶん赤旗」2020年9月1日より