オスプレイはいらない!
投稿日:2019年03月04日

3月4日(月)

陸上自衛隊木更津駐屯地で行われているオスプレイの定期機体整備の最終段階である試験飛行が2月26日行われたことを受け、陸自オスプレイの暫定配備問題を含め防衛省に状況などの聞き取りを行いました。

オスプレイの定期機体整備は、2017年1月末に整備対象の1機目が木更津駐屯地に飛来して以降、2年がかりで行われてきました。

当初、防衛省は2017年9月ごろに整備終了予定とし、1年で5機~10機の整備を行うと説明をしていました。

この間、何度も防衛省からの取りを行ってきましたが、「整備要員の習熟や作業手順書等の作成、所要の部品・専用治工具の取得に時間を要している」として、格納庫の中で分解・整備が行われていると説明してきました。

2018年4月13日から、所要の修理や機体の組み立てを終え、塗装の塗り直し作業に入ったことが、知らされます。

6月22日には、2機目のオスプレイが飛来します。

9月5日以降に、格納庫外におちて、飛行前の各種装置の等の点検のほか、地上滑走、ホバリングチェックが行われ(20日間程度)、試験飛行をするとされます。

それが、12月12日になって、「1機目のMV-22オスプレイの定期機体整備については、格納庫外におちて、飛行前の各種装置等の点検を行っていたが、追加の作業を行う必要が生じたことから、現在、格納庫内で作業を行っており、同作業には、所要の部品や専用治工具の取得、作業手順書の作成などに時間を要する見込」と発表されます。

この追加の作業は、プロップローターとその周辺部であることが明らかになっています。プロップローターは、プロペラをつなぐ部分、周辺部とは、ヘリモードと飛行モードで回転するプロペラとエンジン部分一帯を指していることも、聞き取りの中で明確になりました。つまり、心臓部にあたります。

同時に、オスプレイの整備については、海兵隊でなければ触れない部分があり、陸上自衛隊が購入したオスプレイであったとしても、心臓部の整備は米軍任せになることも明らかになりました。

9月5日の格納庫から出て、12月の追加の作業が必要になったと発表されるまでの間「定期来た整備に伴う人員等輸送のため」として、10月2日、11日、18日と続けて厚木基地を経由してオスプレイが飛来。

さらに、12月10日には、「定期機体整備に伴う部品等輸送のため」横田基地を経由してオスプレイが飛来しています。

整備が完了して、格納庫から出てきたと思ったら、追加の整備だと、しかもそれは米軍しか手を付けることができない個所(プロップローター周辺部)オスプレイの心臓部であることが見えてきます。

2月26日、27日、3月1日に試験飛行を行い、3月5日に普天間基地に帰っていきました。試験飛行についても、木更津市に運行計画を提出するとなっていましたが、何の説明もなく行われ、住民からも不安の声が上がるのも当然です。しっかりと地元に説明するよう、地元の栗原むつおさん(木更津市議に挑戦)が求めました。

また、昨年秋に導入予定の陸自オスプレイ5機については、佐賀空港への配備に地元住民の合意は取れず暗礁に乗り上げ、暫定配備先として木更津市が持ち上がりましたが、ここでも住民から反発され、暗礁に乗り上げ、防衛省は、購入したオスプレイ5機を日本に持ってくることができず、昨年の12月21日に、2019年3月から2020年5月まで、アメリカの米海兵隊ニューリバー航空基地(ノースカロライナ州)で行うことを発表しています。

2020年5月以降はどうするのか?2019年度にさらに4機納入されることになっているが、どうするのか?と質問しましたが、「検討中」との回答でした。

丸山慎一県議が、「そもそも、オスプレイは昨年3月に作られた「水陸機動団」の輸送のためにとされていたが、いまどうしているのか?」と問うと、「CH47jを使っている」と。「それで代用できるなら、オスプレイは必要ないではないか」と迫りました。

運用は米軍まかせ、安全性も米軍まかせ、整備まで米軍まかせのオスプレイなど、受け入れる自治体は、日本にはないことを、4月の統一地方選で示さなければ!!