いよいよ参院選 日本共産党の真価が問われる【ちば民報・1議席の重み】
投稿日:2022年06月12日

2022年6月12日付 ちば民報

1議席の重み

いよいよ、参院選挙

日本共産党の真価が問われる

参議院選挙がはじまります。この選挙が終わると、3年間国政選挙はありません。自民、公明、維新など改憲勢力は、参議院でも3分の2を取り一気に改憲に動きだそうとしています。改憲発議に必要な参議院の3分の2は164議席。自民、公明、維新これに国民を足すと現在163議席です。野党を分断し、国民民主党を取り込み、連合の会長が反共を煽る発言をする背景には、参議院でも3分の2を確保するための攻防があると言えます。

はっきりしていることは、日本共産党の現有6議席(比例5、東京選挙区1)は絶対に勝ち取らなければならない議席ということです。そのために、千葉県で比例35万人の票を広げ、定数3に11人以上が立候補する多数激戦の千葉選挙区でも議席を勝ち取る条件を切り開く必要があります。

ロシアによるウクライナへの軍事侵略が始まり、爆撃から逃げ惑う人々、粉々になる住宅や街並み、こんなことをやって何の意味があるのか!?戦争の無意味さを感じる一方で、ウクライナの国旗を掲げ支援を呼びかけることにも、異様な違和感がありました。イラク戦争の時は、イラクの国旗を掲げることはなかったのに、なぜなのか。明らかに、ロシアの侵略行為を使って、日本国内に不安を拡大し、戦意高揚を煽っているのではないかと、感じたからです。祖国のために戦う姿こそが崇高なのだと刷り込むために。

そして案の定「核共有」「敵基地攻撃能力の保有」「防衛費2倍の軍備増強」と、一路戦争まっしぐら憲法9条では国は守れないと改憲世論を煽り立てます。これで喜ぶのは、誰なのでしょうか!?ロシアの侵略により、アメリカの軍需産業の株価は爆上がり。日米首脳会談で、防衛費の増額を表明した岸田首相に、バイデン大統領は歓迎だと応じます。

幕張メッセでは武器見本市まで開催し、人を殺すことで金儲けをする人たちを呼び込み、これが科学技術、産業振興だと、防衛省はもとより、外務省、経済産業省まで後援するまでに日本政府は、憲法9条を踏みにじっています。

戦争が始まる前、世界は気候危機、CO2の削減に各国がいかに取り組むのかが最大のテーマでした。人類はもはや戦争など、やっている場合ではないはずです。

この戦争が始まった時「資本主義の限界」という言葉が浮かびました。儲けのためには戦争で人も殺す。環境も破壊し、人類の生存を脅かす。お金がすべての資本主義社会を乗り越え、すべての人がより良く生きられる社会にするために、みんなで力を合わせようと呼びかけられる日本共産党の真価が問われる時代です。比例5議席、田村智子さんと共に、千葉から私さいとう和子を押し上げてください。がんばります。

斉藤和子

写真は、6月4日柏駅で、比例予定候補の田村智子参院議員・党副委員長との街頭演説。