2016年10月27日(木)
TPP 世論と運動で与党包囲 批准阻止へ国会前で座り込み
安倍晋三内閣が強引な国会運営を重ねて環太平洋連携協定(TPP)の承認案と関連法案の衆院通過を狙うなか、国会前では26日、TPP批准阻止を求める行動が繰り広げられました。
国民の食糧と健康を守る運動全国連絡会(全国食健連)は、衆院第2議員会館前で連日の座り込みを行いました。正午に開かれた集会には約100人が参加。「TPPは批准させない」「くらしを守れ」と声をあげました。
主権者を代表して、全農協労連の砂山太一委員長があいさつ。「地域から怒りの声が大きく広がっている」と、全国各地で自治体。農協への訪問や、デモや集会が活発になっていることを紹介。「私たちのたたかいが与党を追いつめている。中央、地域の運動を横につなげて、政府を包囲していこう。たたかいはこれからだ」と呼びかけました。
茨城農民連の岡野忠会長が駆けつけ、訴えました。「農民として命の糧である食料を絶対に守る。食の安全をはじめ、国家の主権に関わるものをTPPによって大企業に支配させてはいけない」
中央社会保障推進協議会代表委員で全労連常任幹事の岩橋祐治氏は「政府が国会に提出した資料は黒塗りで、まずは開示が当たり前だ。こんな状況で強行採決などありえない」。国公労連の秋山正臣副委員長は「今、必要なのはTPPではなく、地域を活性化させる政策だ」と語りました。
日本共産党の斉藤和子衆院議員、紙智子参院議員は、強行採決ありきの国会運営を批判しました。斉藤氏は「TPPの問題点を国民に明らかにするため、徹底審議を求める」と語り、紙氏は「国民の世論と運動を広げて、廃止に追い込んでいこう」と呼びかけました。
午後の集会には、日本共産党の高橋千鶴子衆院議員が参加しました。