2016年6月29日(水)
農政怒り 農業者に変化 JA幹部「選挙は自主投票」 千葉・農村にみる
千葉県の農業・農民日本共産党後援会は参院選で、環太平洋連携協定(TPP)を阻止し農業・食料を守る日本共産党の躍進と、千葉選挙区(改選数3)での浅野ふみ子候補の勝利へ対話・支持拡大で大きな躍進を一気につくろうと、取り組みを強めています。
千葉県北部の酒々井町で農業を営む共産党の竹尾忠雄町議は「今まで共産党外しの選挙だったが、農業者でも変化が起こっている」と語ります。
同町で26日、斉藤和子衆院議員)を迎えて開いた浅野候補の個人演説会には、予定の倍近い人が集まりました。
演説会に向けて案内と政策ビラを手渡そうと、竹尾さんは、土地改良区やJA(農協)など、合計六つの農業団体の事務所を訪ねました。これまでは組合長と会うこともできなかった団体でも、今回はすべて応接室で対応。持参した資料を、職員用にと20~30枚単位で受け取る所も少なくありません。
「選挙は自主投票ですよ」。ある農協の組合長は竹尾さんに、安倍自公政権に官邸主導の農協つぶしへの怒りを静かに語りました。
水田を中心に農地が広がる県東部の横芝光町でも変化が起きています。同町の越川洋一さんは、参院選公示後の1週間で、いくつかのJAや共済組合、土地改良区を訪ねました。どこでも和やかに対話になり、米価暴落が話題になりました。党の政策ビラを職員の机に直接配らせてもらえた事業所もありました。
これまで自民党を支持していた、10ヘクタールや30ヘクタールの広い農地を耕作する農家デモ、初めて共産党の小集会に顔を出すことを約束した人がいました。
千葉・農村に見る “今回は共産党”
香取市では、宇井正一市議が、農業関連のも取り入れ幹部職員に「比例で共産党、(選挙区)浅野さんを頼むよ」と話しかけると「今回は共産党しかないでしょって、周りで話題になっているよ」と会話になりました。
ある地域の土地改良区元理事長は「自民党には裏切られた。これまで支援者として動いてきたが、今回は俺は共産党に入れる」と宇井さんに伝えました。
農業・農民党後援会の大木伝一郎会長は「こんな情勢だからこそ、後援会員が総決起して、共産党の政策を伝えきる活動を一気に進めよう」と呼びかけました。