【赤旗】業界の利益より人権 成田空港運行時間拡大案 国と交渉  2016年11月28日
投稿日:2016年12月01日

2016年11月28日(月)
業界の利益より人権 成田空港運行時間拡大案  国と交渉
斉藤議員と住民ら

 国土交通省と空港会社などが成田空港(千葉県成田市)の夜間運行時間の拡大を計画している問題で、日本共産党の斉藤和子衆院議員と千葉県委員会は11月28日、国会内で地元住民らとともに国土交通省と交渉し、「(航空機が飛ばない)静かな時間が4時間しかなくなる」「業界の利益より人権を守ってほしい」と訴えました。
 計画では、航空機の夜間の飛行制限を緩和して、運航の可能時間を午前5時から翌日の午前1時まで延長するとしています。交渉の席上、同省担当者は、機能強化の理由について、2020年の東京五輪に向けた需要の増加や格安空港会社(LCC)からの要求などがあることをあげました。
 出席した住民からは、「(夜間運行の拡大は)憲法25条が保障する健康で文化的な最低限の生活を営む権利に違反する」「(騒音の影響で)人が住めなくなる状況もつくりだしている」との指摘や「(航空業界)競争や利益の犠牲にするのはやめてほしい」と厳しい意見があがりました。
 同省の担当者は「(計画は)まだ決まったものではない。住民の意見を聞き入れたうえで新たに検討していく」と答えました。
 交渉には共産党の地方議員、椎名史明衆院11区候補のほかに、志位和夫委員長(衆院議員)、小池晃書記局長(参院議員)、畑野君枝、本村伸子両衆院議員の各秘書らが同席しました。