【赤旗】新春随想  2015年1月7日
投稿日:2015年01月07日

2015年1月7日(水)
新春随想 つながる命のバトン
 今年の新年、昨年11月に満100歳を迎えた祖母・高尾泉(画家)のお祝いに久しぶりに親戚が集まりました。5人の子どもに恵まれ、それぞれが家族を持ち12人の孫が生まれ、その孫たちも結婚し、14人のひ孫がこの世に生まれました。こうして命のバトンが引き継がれていくことを、改めて実感した新年でした。
 祖母は、70年前の3月10日あの東京大空襲の焼夷(しょうい)弾が降り注ぐ火の海と化した亀戸の街を、7歳と4歳の娘2人と、生まれて間もないおぶうこともできない赤子をやなぎごおりに入れ逃げまどい、生きのびました。
 もし、祖母の命がこの時、断たれていたら、母も私も20人以上の孫もひ孫も生まれず、あの新年のめでたい席はなかったでしょう。
 人を殺せば殺人罪です。しかし、なぜ「戦争」という言葉がつくと人を殺すことが良しとされるのか⁉ どんな大義名分も人の命を奪うことに十分な理由などありません。
 憲法9条には、310万の日本人と2000万人を超えるアジアの人々の奪われた命が詰まっています。二度と戦争はしない! この誓いを踏みにじる安倍政権の野望を、平和を願う全ての人々との大同団結で打ち破る歴史的な一年にと決意を新たにしました。