【赤旗】採決強行「国民冒とく」 寒風の国会前 座り込み  2016年11月11日
投稿日:2016年11月11日

2016年11月11日(金)
採決強行「国民冒とく」  寒風の国会前 座り込み  TPP批准阻止必ず
共産党議員 「参院で徹底審議し廃案に」

 自民、公明、維新の各党が環太平洋連携協定(TPP)承認案と関連法案の採決を衆院本会議で強行した10日、国会前の座り込み行動には、寒風が吹き冷え込むなか、多くの市民が参加しました。午後5時すぎ、採決強行の一報が入ると、「ふざけるな」の声とともに「こんな採決認められない」「批准させない」と抗議の声をあげました。
 生活クラブ生協連合会の加藤好一会長は「安倍政権はウソをつき続け、山本農水相は暴言を繰り返す。これほど国民を冒とくする政権はない。TPPを急ぐ理由は、米国追従の一点に尽きる。批准阻止へ最後の最後までたたかう」と訴えました。
 「TPPに反対する弁護士ネットワーク」の中野和子弁護士は「多国籍企業の言いなりの社会はごめんだというのが、多くの国民の声だ。国会審議が不十分でTPPの中身が分らないのに、採決を強行するのか」と批判すると、「そうだ」の声が飛びます。
 「STOP TPP」のプラカードを掲げた東京都世田谷区の野中俊宏さん(51)は、国会の様子をニュースで見て駆け付けました。「どう見てもおかしい。声をあげないと。悲観せずに行動し続ける」と話しました。
 群馬県高崎市でコメとトマトを生産する木村君江さんは「与党が審議を急ぐのは、国民に都合の悪いことを知られたくないからで、民主主義のルールに反するやり方です。農村でもTPPの危険性を語り広げ、批准をなんとしても止めたい」と語りました。
 東京都板橋区で70年近くブドウを生産する果樹農家の田中山五郎さん(85)は「外国の農産物が野放図に入ると困る」と行動に参加。「ここに来ているみんなと思いは同じ。国民の力で批准を阻止したい」
 この日の行動には日本共産党から斉藤和子、畠山和也、清水忠史、藤野保史、梅村さえこ、畑野君枝、堀内照文、宮本徹の各衆院議員、山添拓参院議員が参加。「国会論戦と運動で、参院で徹底審議のうえ、必ず廃案に追い込もう」などと訴えました。