2016年4月10日(日)
挑戦2016参院選―8都県の情勢・千葉 比例第2党 45万票必ず 共産党 前に出る時
公示までいよいよ2カ月に迫った参院選で、千葉県の日本共産党は比例代表選挙で、前回倍増の第2党、45万票以上を得票して椎葉かずゆき候補(39)をはじめ、8人以上の当選を必ず勝ち取り、千葉選挙区(改選数3)でも浅野ふみ子候補(45)の勝利をめざします。
戦争法廃止、戦後最悪の安倍政権打倒のための選挙協力などでの5野党合意(2月19日)。その合意直後に投開票された四街道市議選で、共産党は過去最高の2776票(前回比1・7倍)を得て2議席を奪還し、空白を克服しました。
選挙をたたかった高野秀純さんは「平和運動を地道にがんばってきた党員が、いま共産党として打って出なければと前に出た。ハンドマイク宣伝にも力が入るようになり、回数は前回の倍になりました」と話します。
雰囲気変えた 元気な党の姿
「元気な共産党の姿が街の雰囲気をガラッと変えた」(鴨志田安代印旛地区委員長)選挙戦となるなかで、地域の著名人が「野党合意してよかった。共産党がんばれ」と党員に声をかけるなど幅広い市民から期待が寄せられました。
選挙結果は「全党が足を踏み出せば、参院選でも比例代表の得票目標は達成できる」との確信を党員・後援会員に与えています。
戦争法のもとで、千葉県が、海外への出撃拠点とされる危険が大きくなっています。「殴り込み部隊」の陸上自衛隊中央即応集団の7割が、習志野や木更津の部隊です。安倍政権は木更津市での米海兵隊の垂直離着陸機・オスプレイの定期整備の拠点化を進めています。
椎葉、浅野両候補は「県民の命を守るためにも、戦争法は廃止するしかありません」と訴えています。
全国有数の農業県。環太平洋連携協定(TPP)をめぐり、これまで自民党農政を支えてきた農協や農業委員会の関係者に変化が表れています。
3月29日、印旛沼土地改良区が「TPP協定の国会批准をしないことを求める決議」を全員一致で可決。決議案を提出した竹尾忠雄さん(共産党酒々井=しすい=町議)は「これまで黙っていた大農家が『このままじゃ機械の買い替えもできない。黙っていてはだめだ』と口にし始めた」と話します。
TPPに一貫して反対してきたのは、共産党だけ。椎葉、浅野両候補は「共産党の躍進で、TPP批准にストップをかけ、県内農業を守りましょう」と呼びかけています。
自民を少数に 声ひろがる
千葉選挙区は改正異数3に、浅野候補と自民2人、民進2人など6人が立候補予定。「浅野候補の勝利で自民を少数に追い込もう」との声も広がっています。
共産党・浅野ふみ子事務所開きには、「憲法がいきる明るい千葉県をつくる会」や「安保関連法の反対するママの会@ちば」、市民連合になる「ミナちば」、「未来を決める千葉の会」など広範な市民団体の代表も出席。共産党と浅野候補への期待が語られました。
共産党の浮場幸裕県委員長は「『比例45万票』は前回参院選の倍です。音の宣伝、ポスター、対話・支持拡大で党の姿を大いに示していくことが、勝利のカギ。『千葉が変われば日本が変わる』の構えでなんとしても躍進・勝利を勝ち取りたい」と話しています。