【赤旗】成田の軍事利用反対 空港地元住民が国と交渉  辰巳・斉藤両議院同席
投稿日:2015年11月11日

 日本共産党の辰巳孝太郎参院議員の追及でイラク戦争(2004年から06年)時に成田空港(千葉県成田市)から武器・弾薬を輸送し、軍事利用されていたことが明らかになるなか、地元の住民団体が10日、国土交通省、防衛省と交渉しました。
 住民団体は、平和塔奉賛会と成田空港から郷土とくらしを守る会です。辰巳孝太郎参院議員と斉藤和子衆院議員が同席しました。
 平和塔奉賛会は1972年、当時の運輸大臣、県知事、東京国際空港公団の4者で、新東京国際空港(現・成田空港)についての「取極(とりきめ)書」を交わしました。ここには「軍事的に利用することは絶対に認めない」ことを明記。4者の一方でも疑義が生じたときは協議すると決めています。
 辰巳議員の質問に対し、国交省側は「防衛省が行った中身までチェックできない」と答弁していました(9月10日)。
 今回の交渉で、守る会事務局長の岩井公宏氏は住民の約7割が「どのような場合でも軍事利用はいけない」とアンケートで回答していると紹介。「取極を結んだ国交省が、防衛省に丸投げでは無責任ではないか」と批判しました。ほかの参加者からも「住民は『武器は運ばない』と信じている。ルールを破るのは民主主義国家ではありえない」と追及しました。
 辰巳議員は「取極書通りに誠実に対応すべきだ。業者を含めて成田から何が運ばれたのか確認をすべきだ」と迫りました。
 国交省の担当者は「輸送した業者を調べ、結果を報告する」と答えました。
 交渉には、椎葉かずゆき参院南関東比例候補、浅野史子参院千葉選挙区候補、三輪由美県議らが参加しました。