2016年2月4日(木)
「性暴力被害者支援法」を 全国29団体 制定に向け国会内集会
性暴力被害者への支援体制を強めようという声が高まるなか、「当事者の視点に立った『性暴力被害者支援法』制定に向けて」と題する集会が3日、国会内で開かれました。被害者の救済・支援をおこなう全国29の団体でつくる「性暴力救済センター全国連絡会」の主催です。
「被害直後からの総合的な支援」をめざし、病院拠点型で医療や心のサポートなどをワンストップで行う「性暴力救済センター・大阪SACHICO(サチコ)」の加藤治子代表(産婦人科医)が現状と課題について報告。センター開設から5年間で2万3000件超の電話相談があり、実数で983人もの被害者が訪れたことを紹介。運営費のほとんどは寄付金に依拠し「支援員は交通費にも満たない謝金でボランティアとして活動している。根拠法がないと支援体制は進まないと痛感している」として支援法と予算措置の必要性を訴えました。
サチコに参加している雪田樹里弁護士は「性暴力被害者のうち7割は『誰にも相談できなかった』と答えており、救援センターまでたどりつけない被害者はたくさんいる」と指摘。「国連は女性20万人に1ヵ所の救援センターの設置を勧告している。誰でもどこでも支援できる体制を」と話しました。
日本共産党の池内さおり、斉藤和子、畑野君枝、本村伸子の各衆院議員、辰巳孝太郎、仁比聡平の各参院議員のほか、民主、社民、自民の各党の国会議員、省庁の担当者らが参加しました。
【赤旗】性暴力被害者支援法の制定を 2016年2月4日
投稿日:2016年02月04日