【赤旗】性暴力被害者の実態訴え 支援団体と党国会議員が懇談 2016年1月22日
投稿日:2016年01月22日

2016年1月22日(金)
性暴力被害者の実態訴え  支援団体と党国会議員が懇談
 性犯罪の量刑引き上げなどの改正が法制審議会で議論されるなか、性暴力被害の実態を反映するため、被害当事者を支援するNPO法人「しあわせなみだ」の中野宏美代表と日本共産党の池内さおり、斉藤和子の両衆院議員、仁比聡平参院議員が20日、国会内で懇談しました。
 刑法強姦(ごうかん)罪は、被害者の抵抗を困難にするほどの暴行や脅迫がないと強姦とは認めない要件があり、被害者がどれほど抵抗したかを説明し証明しなければなりません。恐怖で抵抗できなかった被害者の訴えは受理されず、中野さんは同要件が「抵抗しなった私が悪かった」と自分を責める要因になり、被害者を二重に苦しめていると指摘。「これが、『性暴力』が『性犯罪』にならない要因です。この要件だけでもなくしたい」と強く訴えました。
 さらに中野さんは、被害者支援が民間に頼りきりになっている現状を説明し、1ヵ所の施設で心身のケアや証拠保全、被害の訴えを同時に行える「ワンストップ支援センター」を整備する立法を求めました。
 仁比氏は「刑法改正にあたって被害者の実情をとらえた課題が浮き彫りになっている」「政治の責任が差し迫っている」と話しました。