2015年11月8日(日)
性暴力の無い社会に 米軍・戦争法は逆行 沖縄で女性シェルターシンポ
「性暴力禁止法の制定に向けて~命(ぬち)どぅ宝 暴力のない世界へ~」をテーマに、第18回全国シェルターシンポジウム2015in沖縄(主催=全国女性シェルターネット)が7日、那覇市で開かれました。
「強姦救済センター・沖縄(REICO)」代表の高里鈴代氏が基調講演し、米兵からのすさまじい性暴力にさらされ続けた沖縄の歴史にふれつつ、「沈黙は暴力を補完する」と女性たちが声を上げてきたことを紹介。2011年に田中聡沖縄防衛局長(当時)が米軍進基地建設に伴う環境影響評価書の提出時期に絡み「(女性を)犯すときに『これから犯しますよ』と言うか」と発言した問題などを挙げ、「いまだに根深く性差別の認識が存在している」と警告しました。また、高里氏は「暴力のない社会の最低条件は、戦争への道を選ばないことであり、安保法制はその逆である」と訴えました。
高里氏と佛教大学教授の若尾典子氏、精神科医の竹下小夜子氏が「基地・軍隊と女性への暴力」と題して討論を行い、若尾氏は「日本はいまだ日本軍による性暴力を容認し、奨励する立場にある」と批判。竹下氏は「軍隊は女性嫌悪を本質的に内包している。他者の痛みに対する想像力、共感力を持つことが大切だ」と述べました。
日本共産党の斉藤和子、池内さおり両衆院議員、社民党の福島瑞穂参院議員、無所属の糸数慶子参院議員が出席。日本共産党の玉城ノブコ県議も参加しました。シンポジウム後の交流会で池内氏が「あらゆる暴力を許さないたたかいを連帯して頑張っていきます」とあいさつしました。
【赤旗】性暴力の無い社会に 2015年11月8日
投稿日:2015年11月08日